SweetMango

　コヨーテの元々の定義を思い出してみましょう。その中に、ペイバーできない、というものがありました（現在は違います。じつは、今でも建前はペイバーできません。だから、番号登録制になった今でもコヨーテは除外されて番号つけてませんよね）。ので、ダンサーたちは、両親や彼氏彼女に嘘をつけない、というか、束縛や監視が強くてペイバーできない子達が多いのです。特に、比較的綺麗な子に多いのがレズビアン。綺麗な分、男の経験なし、と、いうことはマレで、男と散々付き合って、散々な目にあってもう男は嫌だから女に走った経歴の持ち主。よって付き合う相手は、女おんなしたのではなく、少年のような女たち。タイ語でトムと言います。特徴は刈上げ、少年のような容姿、サラシを巻いて締め上げた平たい胸。大抵は何故かチビです。日本語だと、『おなべ』という存在です。奴らは相当嫉妬心が強いらしく、彼女が働きに来ているソイカに出張って来ています。同様に、GOGO女の紐どもも職場のソイカに付いてくるのですが、どう見てもチンピラに見える奴らがウロチョロすると小路の雰囲気が悪くなるので大抵は店の用心棒に排除されてしまいますが、おなべらはそういった弊害が無いのか排除されることはありません。最近は排除されるどころか、人材として有効活用されるようになり、店のウエイターとして働いたり、コヨーテの管理者としてコヨーテ会社に雇われたりしています。
　少年のように可愛い？トムたちは、レズコヨーテにモテモテなのですが、やはりそこは結局タイ人というか、タイ男と同じで嫉妬心が強く且つ、超浮気者。結局レズコヨーテは、男が嫌でレズに走ったのに、ヒモ化したトムに酷い目にあうのは同じで涙を誘うというか、ものの哀れというか。よって、ソイカのコヨーテ界（って、どんな”界”やねん！）では、愛憎と猜疑心の渦巻くぐっちょんぐっちょんのバックヤードがあったりするわけです。レズコヨーテとトムの相互監視も強く、ヘタに客にペイバーされてホテルに行く事なんてできません。
　そんな中、よーく小職が目撃するのは、ファランの人の良さそうなかつ好色そうなおじーちゃんと、日本のアンちゃん、おじさん達がコヨーテに引っかかり、連日通ってドリンクもがんがんおごって口説いている姿。現在では、どの店も天文学的数字のペイバー代を支払えはペイバーできます。そこで、これはイイ女見つけた！と呼びつけ、１～２杯おごってペイバーを持ちかけてこないコヨーテとか、誘っても、なんだかんだ言ってノラリクラリと先延ばしにする奴らはトム付きのレズコヨーテです。もしくは、トム（的特長の少ない）トムコヨーテ。なんぼ口説いても落ちる可能性はありません。貴重な人生の時間とお金を無駄に使うことなきよう、老婆心ながら。
＃以外にしょーもない落ちでしたか？

写真はTOY　Barわかる人にはわかる。